FIREを目指していると、どうしても証券口座ばかり見てしまいます。
新NISAの評価額。投資信託の含み益。高配当株の配当金。現金比率。クレジットカードの引き落とし予定。家計簿アプリの支出推移。このあたりは、かなり細かく確認している人も多いと思います。
私も、証券口座の評価額はつい見てしまいます。
増えていれば少し安心し、減っていれば少し不安になる。あの画面、精神に良いのか悪いのか、いまだに分かりません。独身おじさんのメンタルは、株価チャートよりも上下しがちです。
ただ、FIRE前に確認すべき情報は、証券口座だけではありません。
もう一つ、見ておきたい場所があります。それが、「マイナポータル」です。
マイナポータルというと、マイナンバーカード、マイナ保険証、行政手続き、引越し、パスポート、確定申告などを思い浮かべる人が多いかもしれません。
ただ、FIRE目線で見ると、マイナポータルは単なる行政手続きサイトではありません。
自分の医療費、薬剤情報、診療情報、健診情報、所得・個人住民税、年金関連情報、行政機関からのお知らせなどを確認するための、「FIRE前の公的データ棚卸しツール」として使えます。
マイナポータルは、個人向け行政サービスのオンライン窓口であり、マイナンバーカードを利用して医療費などの本人情報の確認や各種手続きに使えるサービスです。デジタル庁も、マイナポータルでは医療費などの本人情報の確認ができると案内しています。
FIREを考える40代独身にとって、これはかなり重要です。
なぜなら、FIRE後は会社がやってくれていたことの多くを、自分で管理する必要があるからです。
- 会社員の間は、給与から税金や社会保険料が天引きされます
- 健康診断も会社経由で受けることが多いです
- 年末調整も会社が案内してくれます
- 社会保険も会社が手続きしてくれます
でも、FIREして会社員を辞めると、そうはいきません。
国民健康保険。国民年金。住民税。確定申告。医療費控除。健康管理。薬の履歴。所得情報。行政からのお知らせ。こうしたものを、自分で確認していく必要があります。
FIRE後に慌てないためには、退職前から自分の公的データを見慣れておくことが大切です。
この記事では、40代独身がFIRE前にマイナポータルで確認しておきたいポイントを整理します。
「マイナポータルをFIRE前の家計チェックにどう使うか」、証券口座だけでなく、自分の医療費、薬剤情報、所得、住民税、年金、お知らせまで確認する。これが今回のテーマです。
- 結論|マイナポータルはFIRE前の「公的データの家計簿」として使える
- マイナポータルで見るべきものは「便利機能」ではなく「退職後に自分で管理する情報」です
- チェックポイント1|医療費情報で「退職後の医療費予算」を見直す
- チェックポイント2|薬剤情報で「自分の健康リスク」を家計に反映する
- チェックポイント3|診療情報・健診情報で「働かなくても維持できる健康管理」を考える
- チェックポイント4|所得・個人住民税情報で「退職後の税金と国保」を考える
- チェックポイント5|確定申告連携で「医療費控除」と「収入・控除データ」を意識する
- チェックポイント6|行政機関からのお知らせを見落とさない習慣を作る
- チェックポイント7|マイナポータルを「健康・税金・年金・手続き」の棚卸し表にする
- 40代独身がマイナポータルを見るときの注意点
- マイナポータルだけでFIRE判断を完結させない
- FIRE前チェックリスト|マイナポータルで確認しておきたい項目
- まとめ|マイナポータルは、FIRE前に自分の生活コストを見える化する道具です
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結論|マイナポータルはFIRE前の「公的データの家計簿」として使える
最初に結論から言います。マイナポータルは、FIRE前の家計チェックに使えます。
ただし、マイナポータルだけでFIRE計画が完成するわけではありません。
資産額、生活費、投資方針、退職時期、年金見込額、住まい、健康状態、親の介護などは、別途整理する必要があります。
それでも、マイナポータルにはFIRE前に確認しておきたい情報が集まっています。特に見るべきなのは、次の情報です。
| マイナポータルで確認したい情報 | FIRE前に見る理由 |
|---|---|
| 医療費情報 | 自分の医療費の傾向を見て、退職後の医療費予算を考えるため |
| 薬剤情報 | 服薬状況や慢性疾患リスクを把握し、健康管理に使うため |
| 診療情報 | どの診療科にどれくらい通っているかを見直すため |
| 健診情報 | 生活習慣病や健康リスクをFIRE前に確認するため |
| 所得・個人住民税情報 | 退職後の税金・国保・家計変化を考える材料にするため |
| 年金関連情報 | ねんきんネットや年金手続きとあわせて確認するため |
| 行政機関からのお知らせ | 重要な通知を見落とさない習慣を作るため |
| 確定申告連携 | 医療費控除や収入・控除関係データの確認に使うため |
マイナポータルの「わたしの情報」では、診療・薬剤・医療費情報、世帯や所得の情報などを確認できると案内されています。
FIRE前に必要なのは、ただ資産を増やすことではありません。自分の生活コストを把握することです。
その生活コストには、毎月の食費や家賃だけではなく、医療費、薬代、税金、保険料、将来の健康リスクも含まれます。
マイナポータルは、これらを考えるための材料になります。
証券口座が「資産の現在地」を見る場所だとすれば、マイナポータルは「公的データから見た自分の生活の現在地」を見る場所です。
FIRE前にここを見ておくかどうかで、退職後の安心感はかなり変わると思います。
マイナポータルで見るべきものは「便利機能」ではなく「退職後に自分で管理する情報」です
マイナポータルというと、どうしても「便利かどうか」で語られがちです。
ログインが面倒。アプリが分かりにくい。マイナンバーカードが必要。暗証番号を忘れそう。結局、何に使えるのかよく分からない。こう感じる人も多いと思います。
正直、気持ちは分かります。証券口座の画面は見たいのに、行政系の画面はなぜか気が重い。資産の含み益は見たいけれど、税と医療費の現実は見たくない。人間とはそういうものです。
ただ、FIRE前はこの「面倒な情報」を避けてはいけません。
なぜなら、会社を辞めた後は、自分で管理する情報が増えるからです。
会社員時代は、会社がかなりの部分を代行してくれています。
| 会社員時代に会社が関わること | 退職後に自分で意識すること |
|---|---|
| 給与から所得税・住民税・社会保険料が天引きされる | 税金・国保・国民年金の支払いを自分で管理する |
| 健康診断の案内がある | 自分で健診や通院を管理する |
| 年末調整の案内がある | 必要に応じて確定申告を自分で行う |
| 社会保険の手続きを会社が行う | 退職後の健康保険・年金手続きを自分で確認する |
| 給与明細で収入や控除が見える | 所得・税・医療費などを自分で確認する |
FIRE後に必要なのは、「自由な時間」だけではありません。「自分の情報を自分で管理する力」です。
その意味で、マイナポータルは退職前に慣れておく価値があります。
退職してから初めてログインして、暗証番号が分からない。スマホで読み取れない。何を見ればいいか分からない。医療費情報も所得情報も確認したことがない。これでは、FIRE後の家計管理が少し不安になります。
- FIRE前にマイナポータルを一度使っておく
- 自分の医療費や薬剤情報を見ておく
- 所得・個人住民税の情報がどこで確認できるか知っておく
- 行政からのお知らせを見る習慣を作っておく
この地味な準備が、退職後の不安を減らします。
チェックポイント1|医療費情報で「退職後の医療費予算」を見直す
FIRE前にマイナポータルでまず見たいのは、「医療費情報」です。
FIRE計画では、生活費を月15万円、月18万円、月20万円などで考えることが多いです。
ただ、その生活費の中に医療費をどれくらい入れているでしょうか。
会社員時代は、多少の医療費があっても給与収入で吸収できます。でも、FIRE後は違います。
毎月の収入が減る、あるいはなくなる中で、医療費が増えると家計への影響が大きくなります。
特に40代以降は、健康診断で引っかかる項目も増えやすくなります。
高血圧。脂質異常。糖尿病予備軍。歯科治療。整形外科。眼科。消化器系。メンタル不調。こうしたものは、FIRE後の生活費にじわじわ効いてきます。
マイナポータルでは、保険診療にかかった医療費情報を確認できます。
デジタル庁は、マイナポータルの主な機能として「医療費の情報の確認」を案内しています。
ここで見るべきなのは、単に「いくら使ったか」だけではありません。次のような視点です。
| 医療費情報で見ること | FIRE計画への使い方 |
|---|---|
| 年間の医療費総額 | 退職後の医療費予算を設定する |
| 通院回数 | 定期通院があるか確認する |
| 診療科の傾向 | どの分野で医療費がかかっているか見る |
| 医療費が増えた年 | 病気・検査・治療の影響を振り返る |
| 医療費控除の可能性 | 確定申告時の確認材料にする |
FIRE計画では、医療費を過小評価しがちです。
「今は健康だから大丈夫」、「大きな病気はしていない」、「高額療養費制度もある」、そう考えたくなります。
もちろん、高額療養費制度は大切です。ただ、FIRE後の医療費は大病だけではありません。
毎月の通院、薬代、歯科、検査、眼鏡、コンタクト代、整骨院ではなく保険診療の整形外科、内視鏡検査、生活習慣病の管理。こうした細かい支出が積み上がります。
だからこそ、過去の医療費を見て、自分の家計に医療費を入れておく必要があります。
FIRE後の生活費を月18万円で見ているなら、その中に医療費はいくら入っているのか。
年間3万円なのか。年間10万円なのか。年間20万円を見ておくべきなのか。これは人によって違います。
マイナポータルの医療費情報は、その判断材料になります。
チェックポイント2|薬剤情報で「自分の健康リスク」を家計に反映する
次に見たいのが、「薬剤情報」です。
マイナポータルでは、診療・薬剤情報や過去の薬の情報を確認できます。
FAQでは、診療・薬剤情報や薬剤情報について過去5年分を閲覧可能と案内されています。ただし、対象となる時期や電子請求された情報などには条件があります。
FIRE前に薬剤情報を見る意味は、単に薬の名前を確認することではありません。
「自分の健康状態が、将来の家計にどう影響するか」を考えることです。
薬を継続的に飲んでいる場合、それは毎月の医療費と薬代につながります。
生活習慣病の薬を飲んでいる。胃腸の薬を定期的に処方されている。アレルギー薬が毎年必要。睡眠薬やメンタル系の薬がある。痛み止めや湿布をよく使う。こうした情報は、FIRE計画に関係します。
| 薬剤情報で見ること | FIRE前に考えること |
|---|---|
| 継続している薬があるか | 毎月の医療費・薬代を生活費に入れる |
| 生活習慣病関連の薬があるか | 食事・運動・健診を見直す |
| 薬の種類が増えていないか | 健康リスクが高まっていないか確認する |
| 複数の医療機関で薬をもらっていないか | お薬手帳や主治医との情報共有を意識する |
| 一時的な薬か継続薬か | 短期費用か長期費用かを分ける |
FIRE資産を増やすことは大切です。でも、健康を壊すと、FIRE計画は簡単に崩れます。
医療費が増えるだけではありません。働けなくなる。副業ができなくなる。旅行に行けなくなる。実家対応がしんどくなる。FIRE後の自由時間を楽しめなくなる。
つまり、健康は最大の資産です。新NISAの評価額が増えても、体調が悪くて何もできなければ、自由の使い道がなくなります。
薬剤情報は、自分の健康リスクを家計に反映するための材料です。
「薬を飲んでいるからダメ」という話ではありません。
「自分の状態を見える化して、生活費と健康管理に反映する」、これがFIRE前の現実的な使い方です。
チェックポイント3|診療情報・健診情報で「働かなくても維持できる健康管理」を考える
FIRE後は、会社の健康診断から離れる可能性があります。
会社員の間は、毎年の健康診断が半ば強制的にやってきます。
面倒ではありますが、ありがたい仕組みでもあります。
血液検査。尿検査。血圧。肝機能。脂質。血糖。心電図。胸部X線。年齢によっては胃カメラや大腸検査を受ける人もいるでしょう。
会社を辞めると、こうした健康管理を自分で組み立てる必要があります。
マイナポータルでは、診療・薬剤・医療費・健診情報の確認が利用シーンとして案内されています。
FIRE前に見るべきなのは、次のような点です。
| 確認したい情報 | FIRE前の使い方 |
|---|---|
| 健診結果の傾向 | 生活習慣病リスクを早めに把握する |
| 再検査・要精密検査の有無 | 退職前に受診しておくか判断する |
| 診療情報 | 通院が増えていないか確認する |
| 薬剤情報 | 慢性疾患が家計に与える影響を見る |
| 医療費情報 | 年間医療費の予算を考える |
FIRE前に健康情報を確認する意味は、「病気探し」ではありません。
「退職後の生活設計に、健康管理を入れる」ためです。
- 会社員のうちに再検査を受けておく
- 歯科治療を進めておく
- 眼科や消化器内科の定期検査を予定に入れておく
- 運動習慣を作っておく
- 睡眠を整えておく
- 退職後の健康診断費用を生活費に入れておく
こうした準備は、FIRE後の安心につながります。
FIREは、働かない生活を目指すものです。でも、働かない生活を楽しむには、体が必要です。
体調が悪ければ、自由時間があっても使えません。
だから、FIRE前にマイナポータルで健康関連情報を確認する価値があります。
チェックポイント4|所得・個人住民税情報で「退職後の税金と国保」を考える
マイナポータルでは、「所得・個人住民税の情報」なども確認できると案内されています。
FIRE前にこの情報を見る意味は、かなり大きいです。
なぜなら、退職後の家計で重く感じやすいのが、住民税と国民健康保険だからです。
会社員時代は、住民税も社会保険料も給与から天引きされます。
手取り額だけを見ていると、税金や社会保険料を自分で払っている感覚が薄くなります。
でも、会社を辞めると、退職翌年の住民税や国民健康保険料が重く感じることがあります。
特にFIRE初年度は注意が必要です。退職したからといって、すぐに税金負担が軽くなるわけではありません。
前年所得に基づく住民税や国民健康保険料が発生するため、退職直後の現金準備が重要になります。
マイナポータルで所得・個人住民税情報を確認することは、「退職後の税金・保険料を考えるきっかけ」になります。
| 確認したい情報 | FIRE前に考えること |
|---|---|
| 所得情報 | 退職後の住民税・国保の前提を理解する |
| 個人住民税情報 | 退職翌年の支払いに備える |
| 前年所得の大きさ | 国保や税金の負担感を見積もる材料にする |
| 収入が下がった後の変化 | FIRE後の家計変化を考える |
| 確定申告との関係 | 副業・投資・医療費控除を整理する |
FIRE計画でやってはいけないのは、退職後の生活費を「食費・家賃・光熱費」だけで考えることです。
退職後の家計には、「税金・社会保険料」が入ります。ここを見落とすと、FIRE初年度に一気に不安になります。
会社を辞めたのに住民税の納付書が来る。国民健康保険料が思ったより高い。
国民年金保険料もある。医療費もある。投資信託を取り崩すタイミングも気になる。
こうなると、せっかくFIREしても気持ちが休まりません。
マイナポータルで所得・個人住民税情報を確認することは、退職後の税金を正確に計算するための万能ツールではありません。
でも、「自分の所得や住民税を見直す入口」にはなります。
FIRE前にここを見ておくと、「退職した後にどんな支払いが来るか」を意識しやすくなります。
チェックポイント5|確定申告連携で「医療費控除」と「収入・控除データ」を意識する
FIRE前後では、「確定申告が今までより身近になる」可能性があります。
会社員時代は、年末調整だけで済んでいた人も多いでしょう。
でも、FIREを目指していると、次のようなケースが出てきます。
特定口座で投資をしている。配当金がある。副業収入がある。医療費が増える。ふるさと納税をしている。退職年に収入が変動する。iDeCoや保険料控除を確認したい。
こうした場面で、確定申告や控除の確認が必要になることがあります。
マイナポータルでは、医療費通知情報を確定申告の医療費控除手続きで活用でき、2021年分所得税の確定申告からマイナポータルを通じた医療費通知情報の自動入力が可能と案内されています。
また、デジタル庁は、マイナポータル連携について、給与所得の源泉徴収票や医療費、ふるさと納税などのデータを取得し、確定申告書の該当項目へ自動入力できる機能として紹介しています。
FIRE前にここを知っておくと、退職後の確定申告への心理的ハードルが下がります。
| 確定申告で意識したい情報 | FIRE目線での意味 |
|---|---|
| 医療費通知情報 | 医療費控除の確認に使える |
| 源泉徴収票情報 | 退職年・副業年の収入確認に役立つ可能性がある |
| ふるさと納税情報 | 控除の確認に使える |
| 国民年金保険料控除証明書 | 退職後の社会保険料控除の確認材料になる |
| 控除関係データ | 年末調整から確定申告への移行を意識できる |
FIRE後は、会社が年末調整してくれる世界から少し離れます。
完全リタイアでも、投資、医療費、社会保険料、ふるさと納税、退職所得、副業など、人によっては確定申告が関係します。
マイナポータル連携を使いこなす必要があるかどうかは、人によります。
ただ、「自分のデータがどこにあり、どう連携できるのか」を知っておくことは大切です。
FIRE後に慌てて調べるより、会社員のうちに一度確認しておく方が安心です。
チェックポイント6|行政機関からのお知らせを見落とさない習慣を作る
FIRE後は、「行政からのお知らせ」にも注意が必要です。
会社員時代は、会社経由で届く案内もあります。
でも退職後は、自分宛ての通知を自分で確認する必要があります。
マイナポータルでは、行政機関等からのお知らせを確認できると案内されています。
FIRE前に大事なのは、マイナポータルのお知らせを毎日見ることではありません。
必要な時に確認できる状態にしておくことです。
| 確認したいこと | FIRE前に準備する理由 |
|---|---|
| マイナポータルにログインできるか | 退職後に必要な情報へアクセスできるようにする |
| 暗証番号を管理できているか | 使いたい時に詰まらないようにする |
| お知らせの確認場所を知っているか | 行政からの通知を見落としにくくする |
| 外部サービス連携を理解しているか | e-Taxやねんきんネットとの連携に備える |
| スマホ・PCどちらで使えるか | 自分に合う確認方法を決める |
FIRE後は、毎月の給与明細がありません。会社の総務からの案内もありません。
自分で確認する力が必要です。それは、派手な資産運用テクニックよりも地味です。
でも、FIRE生活を安定させるにはかなり大事です。
「行政からのお知らせや公的データを確認できる状態にしておく」ことも、FIRE前の大切な準備です。
チェックポイント7|マイナポータルを「健康・税金・年金・手続き」の棚卸し表にする
マイナポータルは、単独で使うよりも、FIRE前チェック表に落とし込むと効果的です。
一度ログインして、見て終わり。これでは少しもったいないです。
確認した情報を、自分の家計表やFIRE計画に反映します。
| 分野 | マイナポータルで確認する情報 | FIRE計画に反映すること |
|---|---|---|
| 医療費 | 医療費通知情報 | 年間医療費予算を作る |
| 薬 | 薬剤情報 | 継続的な薬代・通院費を見込む |
| 健康 | 診療情報・健診情報 | 退職後の健康診断・通院計画を作る |
| 税金 | 所得・個人住民税情報 | 退職翌年の住民税・国保負担を意識する |
| 年金 | 年金関連情報・ねんきんネット連携 | 年金見込額や退職後不足額を確認する |
| 確定申告 | 医療費控除・控除関係データ | 申告時期に必要な情報を整理する |
| 行政通知 | お知らせ | 重要な案内を見落とさない |
この表のように、マイナポータルを「行政サイト」として見るのではなく、「FIRE前の棚卸し表」として使うと、かなり実用的です。
FIREで大事なのは、資産額だけではありません。
- 支出の見える化
- 税金の見える化
- 医療費の見える化
- 健康リスクの見える化
- 年金・手続きの見える化
これらを合わせて初めて、退職後の生活が見えてきます。
40代独身がマイナポータルを見るときの注意点
マイナポータルは便利ですが、注意点もあります。
まず、「すべての情報が完全にそろっているわけではありません」。
医療費情報や薬剤情報、診療情報には、閲覧できる期間や対象データに条件があります。
たとえば、診療・薬剤情報は過去5年分を閲覧可能とされていますが、電子請求された情報など対象に条件があります。
次に、「自治体や連携状況によって確認できる情報が異なる」場合があります。
所得・個人住民税情報などは、確認できる内容や時期に差が出ることがあります。
また、医療費情報を確認したからといって、医療費控除の判断が自動的に完了するわけではありません。
医療費控除や確定申告の扱いは、国税庁の案内や税理士などの専門家に確認する必要がある場合があります。
さらに、「マイナポータルには個人情報が多く含まれます」。
ログイン情報、暗証番号、端末管理、マイナンバーカードの取り扱いには注意が必要です。
| 注意点 | 対応の考え方 |
|---|---|
| 情報がすべて完全とは限らない | マイナポータルだけで判断しない |
| 閲覧できる期間や対象に条件がある | 必要なら領収書やお薬手帳も併用する |
| 自治体や連携状況で差がある | 自分の自治体で確認できる範囲を見る |
| 税務判断は別途確認が必要 | 国税庁・税理士・税務署で確認する |
| 個人情報が多い | 暗証番号・端末・カード管理に注意する |
マイナポータルは、FIRE計画の答えを出してくれる場所ではありません。
でも、FIRE計画の材料を集める場所にはなります。ここを間違えないことが大切です。
マイナポータルだけでFIRE判断を完結させない
最後に、ここはかなり大事です。マイナポータルを見ても、FIRE判断は完結しません。
医療費が少ないから大丈夫。所得情報を見たから税金は完璧。薬剤情報を見たから健康管理は問題ない。年金関連情報を確認したから老後資金は安心。こう考えるのは危険です。
マイナポータルは、あくまで確認の入口です。FIRE判断には、次の情報も必要です。
| マイナポータル以外で確認したいこと | 理由 |
|---|---|
| 証券口座の資産額 | FIRE資産の中心になるため |
| 家計簿・生活費 | 退職後の必要資金を計算するため |
| ねんきんネットの年金見込額 | 65歳以降の不足額を把握するため |
| 国民健康保険料の試算 | 退職後の固定費に直結するため |
| 住民税・所得税の見込み | 退職初年度の現金準備に必要なため |
| 住まいの契約・更新条件 | 無職後の賃貸や住宅費に関わるため |
| 健康診断・主治医の確認 | 退職後の健康管理に必要なため |
FIREは、資産額だけで決めるものではありません。
医療費、健康、税金、年金、住まい、生活費、働き方、家族関係。これらを合わせて判断する必要があります。
マイナポータルは、そのうちの公的データを確認するための道具です。
過信しすぎず、でも無視しない。この距離感がちょうどいいです。
FIRE前チェックリスト|マイナポータルで確認しておきたい項目
最後に、FIRE前にマイナポータルで確認しておきたい項目をチェックリストにします。
| チェック項目 | 確認したか |
|---|---|
| マイナポータルにログインできる | □ |
| 暗証番号を管理できている | □ |
| 医療費情報を確認した | □ |
| 年間医療費の概算を家計に入れた | □ |
| 薬剤情報を確認した | □ |
| 継続している薬や通院の有無を整理した | □ |
| 診療情報・健診情報を確認した | □ |
| 退職後の健康診断・通院予定を考えた | □ |
| 所得・個人住民税情報を確認した | □ |
| 退職後の住民税・国保負担を意識した | □ |
| 医療費控除や確定申告連携を確認した | □ |
| 行政機関からのお知らせを確認できる状態にした | □ |
| ねんきんネット記事とあわせて年金見込額も確認した | □ |
| 不明点を公的窓口や専門家に確認するメモを作った | □ |
このチェックリストを埋めるだけでも、FIRE前の家計チェックはかなり進みます。
FIRE前に必要なのは、完璧な予測ではありません。見えるものを見ておくことです。
- 医療費を見ておく
- 薬剤情報を見ておく
- 所得・住民税を見ておく
- 年金関連情報を確認する
- 確定申告で使える情報を知っておく
- 行政からのお知らせを確認できる状態にしておく
これだけでも、退職後の不安は少し具体的になります。
不安は、見ないほど膨らみます。数字にすると、少し対策できます。
まとめ|マイナポータルは、FIRE前に自分の生活コストを見える化する道具です
FIREを目指すと、どうしても投資資産ばかり見がちです。
新NISAの残高。投資信託の評価額。高配当株の配当金。現金比率。暴落時の買い増し余力。これらは大事です。
でも、FIRE後の生活は、投資資産だけで決まるわけではありません。
医療費。薬代。健康状態。所得。住民税。国民健康保険。年金。確定申告。行政からのお知らせ。
こうした公的データも、退職後の家計に関わります。
マイナポータルは、「公的データを確認するための入口」になります。
特に40代独身の場合、退職後の生活管理は自分で行う必要があります。
配偶者が管理してくれるわけではありません。会社の総務が全部案内してくれるわけでもありません。親がいつまでも助けてくれるわけでもありません。
自分の医療費、自分の薬、自分の所得、自分の住民税、自分の年金、自分へのお知らせ。
これらを自分で確認する力が必要です。マイナポータルは、その練習にもなります。
FIRE前に見るべきものは、証券口座だけではありません。
「自分の公的データも見ておく」、そして、「家計に反映する」。
医療費を生活費に入れる。薬代を見込む。健康診断を予定に入れる。住民税や国保を考える。確定申告の準備を意識する。年金見込額はねんきんネットとあわせて確認する。
こうした地味な確認が、FIRE計画を現実に近づけます。
FIREは、会社を辞めることだけではありません。
会社を辞めた後も、「自分の生活を管理できる状態を作ること」です。
そのために、「マイナポータルをFIRE前の家計チェックに使う」。
これは、派手ではありません。でも、かなり大事な準備だと思います。
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