FIREを目指して資産形成をしていると、基本になるのはやはり長期投資です。
新NISA。投資信託。オルカン。S&P500。高配当株。日本株。現金比率。生活防衛資金。こうしたものをコツコツ積み上げるのが、王道だと思います。
ただ、資産形成を続けていると、もう少しだけ別のチャンスも欲しくなります。
そこで気になってくるのが、「IPO投資」です。
IPOは「新規公開株」や「新規上場株」と呼ばれるものです。
- 上場前の株を公募価格で買い、上場後の初値が公募価格を上回れば利益が出る
- 人気銘柄なら、上場初日に大きく値上がりすることもある
- 抽選に当たれば、比較的短期間で利益が出る可能性がある
- しかも、申し込むだけなら大きな手間はかからない
こう聞くと、かなり魅力的です。実際、IPO投資は「当たれば儲かる」、「初心者でも参加しやすい」と紹介されることもあります。
しかし、ここで大事なのは、「IPOは安全な投資ではない」ということです。
IPOには夢があります。でも、リスクもあります。公募割れ。抽選に当たらない。資金拘束。購入判断の難しさ。上場後の値動き。市場環境の悪化。銘柄ごとの人気差。証券会社ごとの抽選方式の違い。こうした現実を知らないまま「IPOなら安全そう」と思って始めると、思わぬところでつまずきます。
この記事では、IPO投資は本当に安全なのか、どんなリスクがあるのか、FIREを目指す40代独身にとってどう使うべきなのかを整理します。
なお、この記事はIPO投資の仕組みや考え方を整理するものであり、特定のIPO銘柄や証券会社での申込、株式の購入を推奨するものではありません。IPO株を含む株式投資には元本割れのリスクがあります。目論見書を確認し、投資判断はご自身の責任で行ってください。
- この記事で分かること
- まず結論|IPO投資は「安全」ではない。ただし補助戦略としては使える
- IPOとは何か
- IPOが「安全そう」に見える理由
- IPOの最大リスクは公募割れ
- 公募割れしやすいIPOの特徴
- IPOは「申し込めば勝ち」ではない
- FIRE目線でIPOをどう見るか
- IPO投資がFIREに向いている部分
- IPO投資がFIREに向いていない部分
- IPO投資で複数の証券会社が必要な理由
- IPO用に検討したい証券会社
- IPO証券会社選びで見るべきポイント
- IPO投資の現実的な戦略
- IPO投資でやってはいけないこと
- IPOとNISAはどう考えるか
- 独身おじさんの現実的なIPO距離感
- IPO投資を始める前のチェックリスト
- IPO投資はこんな人に向いている
- IPO投資が向いていない人
- まとめ|IPO投資は安全ではない。でも、使い方次第でFIRE資産形成の補助になる
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この記事で分かること
この記事では、次の内容を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| IPOとは何か | 新規公開株・新規上場株の基本 |
| IPOが人気の理由 | 初値上昇、抽選、短期利益への期待 |
| IPOが安全ではない理由 | 公募割れ、値動き、銘柄選別の難しさ |
| 公募割れとは何か | 公募価格より初値が下回るリスク |
| IPOに向いている人 | 長期投資の補助として使える人 |
| IPOに向いていない人 | ノーリスクと誤解する人 |
| 複数証券会社の必要性 | 抽選機会を増やす考え方 |
| FIRE目線の使い方 | 主力ではなく補助戦略にする |
IPO投資は、うまく使えば資産形成の補助になります。
ただし、FIRE計画の主役にするには不安定です。その距離感を間違えないことが大事です。
まず結論|IPO投資は「安全」ではない。ただし補助戦略としては使える
最初に結論から言います。「IPO投資は安全ではありません」。でも、「リスクを理解したうえで、長期投資の補助として使うなら有効な場面があります」。
IPO投資は、抽選に当たれば利益が出る可能性があります。
特に人気の高いIPOでは、公募価格より初値が大きく上がることがあります。
そのため、「当たれば儲かる」、「損しにくい」、「ローリスク」、「初心者向き」というイメージを持たれやすいです。
しかし、IPOは必ず儲かる投資ではありません。初値が公募価格を下回る、いわゆる公募割れは普通に起こります。
つまり、当選したからといって勝ちではありません。当選後に購入するか判断し、上場後にどう売るかまで考えて、初めて投資になります。
FIRE目線で見るなら、IPO投資はこう位置づけるのが現実的です。
| 位置づけ | 考え方 |
|---|---|
| 主力投資 | 向かない。抽選制で収益が安定しない |
| 補助戦略 | 向いている。当選時の利益を狙える |
| 短期利益狙い | 可能だが公募割れリスクあり |
| 長期投資の代わり | 向かない。再現性が低い |
| FIRE資産形成の上乗せ | 無理のない範囲なら検討余地あり |
IPOは、NISA積立や長期投資の代わりにはなりません。
でも、当選機会を増やし、リスクの低そうな案件を選びながら申し込むことで、資産形成の補助になる可能性があります。
IPOとは何か
IPOとは、未上場企業が新たに証券取引所に上場し、一般の投資家がその株式を売買できるようにする仕組みです。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の用語解説では、IPOは「Initial Public Offering」の略で、未上場会社が証券取引所に株式を上場し、一般投資家に向けて売り出すことを指すと説明されています。
楽天証券も、IPOを「未上場企業が、自社の株式を一般の投資家が売買できるよう、証券取引所に上場させること」と説明しています。
流れとしては、ざっくり次のようになります。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | 企業が上場を予定する |
| 2 | 証券会社がIPOの取扱を行う |
| 3 | 仮条件・公開価格などが決まる |
| 4 | 投資家がブックビルディングに参加する |
| 5 | 抽選・配分が行われる |
| 6 | 当選した投資家が購入申込をする |
| 7 | 上場日に市場で売買が始まる |
| 8 | 初値が付き、公募価格との差で損益が出る |
IPO投資では、一般的に上場前に公募価格で株を購入する権利を得て、上場後の初値や市場価格で売却することを狙います。
公募価格より初値が高ければ利益。公募価格より初値が低ければ損失。非常にシンプルに見えます。
でも、シンプルだからこそ、リスクを甘く見やすい投資でもあります。
IPOが「安全そう」に見える理由
IPOが安全そうに見える理由はいくつかあります。
① 人気IPOでは初値が公募価格を上回ることが多い
上場前から注目度が高い。株数が少ない。成長期待がある。テーマ性がある。個人投資家の人気が集まりやすい。需給が引き締まりやすい。こうした条件がそろうと、初値が大きく上がることがあります。
② IPOは抽選制
誰でも当たるわけではありません。だからこそ、当選すると「貴重な権利を得た」ように感じます。
③ IPO投資は、信用取引やデイトレードのように難しい売買技術が必要に見えにくい
申し込む。当選する。買う。上場日に売る。この流れだけなら、初心者にも分かりやすいです。
| 安全そうに見える理由 | 実際の注意点 |
|---|---|
| 初値が上がる案件がある | 全てのIPOが上がるわけではない |
| 抽選で参加できる | 当選確率は低い |
| 短期間で利益が出る可能性 | 短期間で損失も出る |
| 手順が分かりやすい | 銘柄判断は必要 |
| 少額から参加しやすい | 複数申込には資金管理が必要 |
つまり、IPOは分かりやすい投資ではあります。
でも、安全な投資ではありません。この違いを押さえる必要があります。
IPOの最大リスクは公募割れ
IPO投資で最も分かりやすいリスクが、「公募割れ」です。
公募割れとは、上場後に最初に付く価格である初値が、公募価格を下回ることです。
たとえば、公募価格が1,500円だったとします。100株当選して購入した場合、購入金額は15万円です。
上場日の初値が1,800円なら、100株で3万円の利益です。しかし、初値が1,300円なら、100株で2万円の損失です。
| 公募価格 | 初値 | 100株の損益 |
|---|---|---|
| 1,500円 | 2,000円 | +50,000円 |
| 1,500円 | 1,800円 | +30,000円 |
| 1,500円 | 1,500円 | 0円 |
| 1,500円 | 1,300円 | ▲20,000円 |
| 1,500円 | 1,000円 | ▲50,000円 |
このように、IPOは当選しただけでは利益になりません。上場後の価格次第です。
公募割れが起きると、当選して購入したのに、上場初日から損失になります。
「IPOは安全」と思っている人ほど、このリスクを軽視しがちです。
でも、IPOは株式です。株式である以上、価格変動リスクがあります。
公募割れしやすいIPOの特徴
公募割れしやすいIPOには、いくつかの特徴があります。
もちろん、絶対ではありません。ただ、次のような案件は慎重に見るべきです。
| 注意したい特徴 | 見るポイント |
|---|---|
| 市場環境が悪い | 地合いが悪いとIPO全体に資金が入りにくい |
| 吸収金額が大きい | 市場で消化しきれない可能性がある |
| 業績が弱い | 成長期待が持ちにくい |
| 赤字企業 | 将来性とリスクの見極めが必要 |
| 人気テーマではない | 初値買い需要が弱い可能性 |
| 売出比率が高い | 既存株主の売却色が強く見えることがある |
| ベンチャーキャピタル保有が多い | 上場後の売り圧力になる可能性 |
| 仮条件が強気すぎる | 公開価格に割安感が薄い場合がある |
IPO投資では、当選しやすい案件ほどリスクが高いこともあります。
人気IPOはなかなか当たりません。一方で、不人気IPOは当たりやすいことがあります。
でも、当たりやすいからといって良い案件とは限りません。
むしろ、みんなが避けているから当たりやすい可能性もあります。ここがIPOの難しいところです。
IPOは「申し込めば勝ち」ではない
IPO投資でありがちな勘違いは、「とりあえず申し込めばよい」という考え方です。
たしかに、申し込まなければ当たりません。IPOは抽選なので、申込回数を増やすことは重要です。
しかし、何でもかんでも申し込むのは危険です。
IPOでは、当選後に購入するか判断できる場合もありますが、証券会社ごとに手続きやスケジュールが違います。
また、申込時点で資金が拘束される証券会社もあります。さらに、購入申込を忘れると当選を活かせないこともあります。
つまり、IPO投資では、申し込み、抽選、購入申込、売却までの流れを管理する必要があります。
| やること | 注意点 |
|---|---|
| IPOスケジュール確認 | 申込期間を逃さない |
| 目論見書確認 | 事業内容・リスク・業績を見る |
| 仮条件確認 | 割高感がないか見る |
| ブックビルディング申込 | 証券会社ごとのルール確認 |
| 抽選結果確認 | 当選・補欠・落選を確認 |
| 購入申込 | 忘れると買えない場合がある |
| 上場日確認 | 初値売りか保有か決める |
| 売却判断 | 事前に方針を決めておく |
IPOは、放置で勝手に利益が出る投資ではありません。スケジュール管理が必要です。
FIRE目線でIPOをどう見るか
FIREを目指すうえで重要なのは、「再現性」です。
毎月の入金。NISA積立。生活防衛資金。固定費削減。長期投資。分散投資。こうしたものは、ある程度自分でコントロールできます。
一方、IPOは「抽選」です。当たるかどうかは分かりません。当たっても利益になるかは分かりません。
つまり、IPOはFIRE計画の主力にはしにくいです。
| 投資方法 | FIRE目線での役割 |
|---|---|
| 新NISA積立 | 資産形成の主力 |
| オルカン・S&P500 | 長期投資の中心候補 |
| 高配当株 | インカム補助 |
| 個別株 | リターン上乗せ候補 |
| IPO投資 | 当選時の利益を狙う補助戦略 |
| 現金 | 生活防衛・暴落時の余力 |
IPOは、主食ではありません。おかずです。しかも、たまにしか出てこないおかずです。
当たればうれしい。でも、当たらなくてもFIRE計画が崩れないようにする。この距離感が大事です。
IPO投資がFIREに向いている部分
IPO投資には、FIRE目線で見ても良い部分があります。それは、「比較的リスクを限定しやすい点」です。
もちろん、公募割れリスクはあります。しかし、信用取引のように損失が元本を超える投資ではありません。
基本的には、公募価格で購入した株式の範囲で損益が出ます。また、当選しなければ購入しません。
その意味では、申し込みの段階では、比較的参加しやすい投資です。
さらに、抽選なので、資金量だけで勝負が決まらない証券会社もあります。
「マネックス証券のIPO抽選」では、申込者数が配分単位数より多い場合、需要申告株数にかかわらず、お客様単位に一抽選権が付与され、コンピューターによる無作為抽選で当選・補欠・落選を決定すると説明されています。
これは、少額投資家にとってはありがたい仕組みです。資金量が多い人だけが有利というわけではないからです。
IPO投資がFIREに向いていない部分
一方で、IPO投資にはFIREに向いていない部分もあります。
① 収益が安定しない
IPOは当選しなければ利益機会がありません。一年申し込んでも当たらないこともあります。
当たっても、公募割れすることがあります。つまり、IPOで毎月の生活費を稼ぐような考え方は危険です。
② 手間がかかる
証券会社ごとにログインする。IPOスケジュールを確認する。ブックビルディングに申し込む。抽選結果を見る。購入申込をする。上場日に売却判断をする。
慣れればそれほど難しくありませんが、完全放置ではありません。
③ 資金管理が必要
証券会社によっては、申込時に買付余力が必要です。
複数社から申し込む場合、資金をどこに置くかも考える必要があります。
| 向いていない点 | 内容 |
|---|---|
| 収益が不安定 | 当選しないと利益機会がない |
| 公募割れがある | 当選しても損失の可能性 |
| 手間がかかる | 申込・確認・購入手続きが必要 |
| 資金管理が必要 | 証券会社ごとにルールが違う |
| 銘柄判断が必要 | 何でも申し込めばよいわけではない |
| FIREの主力にはしにくい | 再現性が低い |
IPOは、「資産形成の加速装置」にはなり得ます。でも、土台にはなりにくいです。
IPO投資で複数の証券会社が必要な理由
「IPO投資では、複数の証券会社を使う人が多い」です。
理由はシンプルです。「IPOの配分は証券会社ごとに行われるから」です。
あるIPOで、A証券が主幹事になる。別のIPOで、B証券が主幹事になる。また別のIPOで、C証券が幹事になる。こういうことが普通にあります。
1社だけしか口座を持っていないと、その証券会社が取り扱わないIPOには申し込めません。
複数の証券口座を持つことで、申し込み機会を増やせます。
| 口座数 | IPO申込機会 |
|---|---|
| 1社のみ | その証券会社が扱うIPOだけ |
| 複数社 | 取扱証券会社ごとに申込機会が増える |
| 主幹事・平等抽選・資金不要口座を組み合わせる | 戦略的に申込機会を広げられる |
IPO投資では、当選確率を完全にコントロールすることはできません。
しかし、申し込み機会を増やすことはできます。そのために、複数の証券会社を使うわけです。
IPO用に検討したい証券会社
IPO投資では、証券会社ごとの特徴を理解しておくことが大事です。
ここでは、IPO投資で検討されることのある証券会社の特徴を整理します。
マネックス証券
マネックス証券は、「IPOの抽選方式が分かりやすい証券会社」です。
公式ページでは、新規公開株の抽選について、コンピューターで無作為に抽選を行い、人間の恣意が途中で関与しないと説明されています。また、申込者数が配分単位数より多い場合、需要申告株数にかかわらず、お客様単位に一抽選権が付与されるとされています。
資金量が多い人だけが有利になりにくい点は、少額投資家にとって魅力です。
IPOに本格的に申し込むなら、候補に入れやすい証券会社です。
松井証券
松井証券は、「IPO申込時の資金面で注目」されることがあります。
IPO投資では、証券会社によって申込時に資金が必要な場合と、当選後に資金を用意すればよい場合があります。
申込時資金が不要な証券会社は、複数IPOに申し込みやすいというメリットがあります。
資金を多く拘束されにくいため、IPO初心者や資金を分散させたくない人にとって使いやすい選択肢になります。
三菱UFJ eスマート証券
三菱UFJ eスマート証券は、「IPOの基礎情報やIPO銘柄の取扱を確認する際に候補になる証券会社」です。
公式ページでも、IPOとは未上場企業が新規に株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を取得させることだと説明されています。
IPO投資では、証券会社ごとに取扱銘柄が異なるため、複数口座の一つとして候補にする考え方があります。
岩井コスモ証券
岩井コスモ証券も、「IPO投資で候補に入る証券会社」の一つです。
同社の配分方針では、新規公開株について、個人向け配分数量のうち10%をネット取引利用者を対象に抽選による配分、90%を対面取引およびコールセンター取引利用者を対象に抽選によらない配分とすることを原則としています。
ネット抽選枠が明示されているため、IPO申込先の一つとして検討しやすい証券会社です。
IPO証券会社選びで見るべきポイント
IPO投資で証券会社を選ぶときは、広告や評判だけで決めない方がいいです。見るべきポイントがあります。
| 比較ポイント | 内容 |
|---|---|
| IPO取扱数 | どれくらいIPO案件を扱っているか |
| 主幹事実績 | 主幹事になる機会があるか |
| 抽選方式 | 完全平等抽選か、資金量で差が出るか |
| 申込時資金 | 申込時に資金が必要か |
| 購入申込手続き | 当選後に購入申込が必要か |
| ネット抽選枠 | 個人投資家が参加しやすいか |
| スケジュールの分かりやすさ | 申込漏れを防げるか |
| アプリ・画面の使いやすさ | 続けやすいか |
| NISA対応 | NISA口座で申し込めるか |
| 資金移動のしやすさ | 複数口座管理がしやすいか |
IPO投資では、証券会社ごとにルールが違います。
- ある証券会社では申込時に資金が必要
- 別の証券会社では当選後に資金を用意すればよい
- ある証券会社では完全平等抽選に近い
- 別の証券会社では取引実績や資金量が影響する
この違いを知らずに申し込むと、思ったより効率が悪くなります。
IPO投資の現実的な戦略
IPO投資をするなら、現実的には次のような戦略が考えられます。
| 戦略 | 内容 |
|---|---|
| 複数証券会社を使う | 申込機会を増やす |
| 完全平等抽選系を活用 | 少額投資家でもチャンスを狙う |
| 資金不要口座を活用 | 資金拘束を抑える |
| 主幹事・幹事証券を確認 | 配分の多い証券会社を重視 |
| 目論見書を確認 | 事業内容・業績・リスクを見る |
| 公募割れしそうな案件は避ける | 何でも申し込まない |
| 当選後の購入判断をする | 当選=購入ではない |
| 初値売りか保有か決める | 上場前に方針を決める |
IPOは、申し込み続けることが大事です。でも、何でも買うこととは違います。
申し込む前に銘柄を確認する。当選後に購入するか判断する。上場後にどう売るか決める。この流れが必要です。
IPO投資でやってはいけないこと
IPO投資でやってはいけないことも整理します。
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| IPOは安全だと思い込む | 公募割れリスクがある |
| 何でも申し込む | 不人気IPOで損する可能性 |
| 目論見書を読まない | 事業内容やリスクを見落とす |
| 当選したら必ず買う | 購入判断が必要 |
| 生活資金まで使う | 公募割れ時に家計が痛む |
| 信用取引感覚で攻める | IPOは抽選制で再現性が低い |
| IPO利益をFIRE計画に織り込みすぎる | 当選頻度が読めない |
| 初値売りルールを決めない | 上場後の値動きに振り回される |
特に危険なのは、IPO利益を最初からFIRE計画に入れることです。
今年はIPOで50万円稼ぐ。毎年IPOで100万円上乗せする。IPO利益でNISAを埋める。こういう前提は危険です。
IPOは当たらない年もあります。公募割れで損することもあります。FIRE計画に入れるなら、あくまで上振れ要素です。
IPOとNISAはどう考えるか
IPOはNISA口座で購入できる場合もあります。
NISAで買えば、売却益が非課税になる可能性があります。これは魅力です。
ただし、注意もあります。NISA枠は限られています。
IPOでNISA枠を使うと、その分、投資信託や長期保有株に使える枠が減ります。
また、IPOが公募割れして損失になった場合、NISA口座では損益通算ができません。
つまり、NISAでIPOを買うかどうかは慎重に考える必要があります。
| 口座 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| NISA口座 | 利益が非課税になる可能性 | 損失時に損益通算できない |
| 特定口座 | 損益通算しやすい | 利益には税金がかかる |
| 一般口座 | 自分で管理する必要 | 確定申告の手間が増える場合 |
FIRE目線では、NISA枠は長期投資に使う考え方が基本です。
IPOで使う場合は、かなり慎重に判断した方がいいです。
独身おじさんの現実的なIPO距離感
40代独身でFIREを目指すなら、IPOとの距離感はかなり大事です。
IPOは夢があります。当たればうれしいです。公募価格から初値が大きく上がれば、かなりの利益になることもあります。
しかし、IPOは毎月安定して稼げるものではありません。だから、私ならこう考えます。
| 投資対象 | 役割 |
|---|---|
| 新NISA・投資信託 | 資産形成の土台 |
| 日本株・高配当株 | リターンと配当の上乗せ |
| 現金 | 生活防衛と暴落時の余力 |
| IPO | 当選時のボーナス枠 |
| 副業 | 収入源の分散 |
| 退職後資金 | 税金・健康保険・生活費の備え |
「IPOはボーナス枠」です。当たったらうれしい。
でも、当たらなくても困らない。損しても家計が壊れない。この範囲でやるのが現実的です。
IPO投資を始める前のチェックリスト
IPO投資を始める前に、次のチェックをしておきたいです。
| チェック項目 | 確認すること |
|---|---|
| 生活防衛資金はあるか | 生活費を削ってIPOに回さない |
| 申込資金は余剰資金か | 公募割れしても耐えられるか |
| 証券会社の抽選方式を理解したか | 平等抽選・資金量・取引実績など |
| 申込時資金が必要か | 資金拘束の有無を確認 |
| 目論見書を読むか | 事業内容・業績・リスクを確認 |
| 公募割れリスクを理解したか | 当選=利益ではない |
| 初値売り方針を決めたか | 上場後に迷わない |
| NISAで買うか特定口座で買うか | 税制面を確認 |
| 複数口座を管理できるか | ログイン・申込・購入手続き |
| FIRE計画に入れ込みすぎないか | 収益を当てにしすぎない |
IPOは、始めること自体は難しくありません。でも、続けるには管理が必要です。
特に複数口座を使うなら、スケジュール管理は大事です。
IPO投資はこんな人に向いている
IPO投資が向いている人は、次のような人です。
| 向いている人 | 理由 |
|---|---|
| 余剰資金で投資できる人 | 公募割れしても家計が壊れにくい |
| 複数口座を管理できる人 | 申込機会を増やせる |
| コツコツ申し込める人 | 当選まで時間がかかる |
| 目論見書を確認できる人 | 銘柄判断ができる |
| 当選しても冷静に判断できる人 | 購入を見送る選択もできる |
| 長期投資を主力にしている人 | IPOを補助戦略にできる |
| FIRE計画に余裕がある人 | 当選利益を上乗せとして扱える |
IPOは、コツコツ型の人に向いています。
毎回当たらなくても申し込む。当たったときは冷静に判断する。公募割れしそうなら見送る。この地味な作業ができる人には向いています。
IPO投資が向いていない人
逆に、IPO投資が向いていない人もいます。
| 向いていない人 | 理由 |
|---|---|
| IPOは必ず儲かると思っている人 | 公募割れで損する可能性 |
| 生活資金で申し込む人 | 損失時に家計が痛む |
| 目論見書を読まない人 | リスクを見落としやすい |
| 当選したら何でも買う人 | 不人気IPOをつかむ可能性 |
| 短期で大きく稼ぎたい人 | 当選頻度が不安定 |
| 複数口座管理が苦手な人 | 申込漏れ・購入忘れが起きやすい |
| 損失に耐えられない人 | 公募割れ時に冷静でいられない |
IPOは、ノーリスク投資ではありません。「安全そうだから」と思って始める人ほど危ないです。
まとめ|IPO投資は安全ではない。でも、使い方次第でFIRE資産形成の補助になる
「IPO投資は本当に安全なのか?」、結論は、「絶対安全ではありません」。
IPOは株式投資です。公募価格より初値が上がれば利益になりますが、初値が公募価格を下回れば公募割れとなり、損失が出ます。IPOは当選すれば必ず儲かる投資ではありません。
- 人気IPOは当たりにくい
- 不人気IPOは公募割れしやすい
- 市場環境が悪いと初値が伸びにくい
- 業績や事業内容によって評価が分かれる
- 上場後の値動きも読めない
これが現実です。ただし、IPO投資には魅力もあります。
- 抽選で参加できる
- 少額投資家にもチャンスがある証券会社がある
- 当選すれば短期間で利益が出る可能性がある
- 長期投資とは違う形で資産形成の上乗せを狙える
- 複数証券会社を使えば申込機会を増やせる
FIREを目指す40代独身にとって、IPOは主力ではありません。
主力は、生活防衛資金、NISA、長期積立、固定費管理、入金力です。IPOは、その上に乗せる補助戦略です。
当たればうれしい。でも、当たらなくても困らない。公募割れしても家計が壊れない。この範囲で使うのが現実的です。
IPO投資で大事なのは、申し込み続けることです。しかし、それ以上に大事なのは、何でも買わないことです。
目論見書を確認する。事業内容を見る。業績を見る。公募価格を見る。市場環境を見る。公募割れリスクを見る。当選後に購入するか判断する。ここまで含めてIPO投資です。
そのうえで、「IPOに参加するなら複数の証券会社を持っておく」と、申込機会を増やしやすくなります。
- 完全平等抽選に近い証券会社
- 申込時資金が不要な証券会社
- IPO取扱のある証券会社
- ネット抽選枠のある証券会社
こうした証券会社を組み合わせることで、IPO投資のチャンスを広げられます。
IPOは安全ではありません。でも、正しく距離を取れば「FIRE計画の小さな加速装置」にはなり得ます。
独身中年男の現実的な結論としては、これです。
IPOは夢を見る投資ではなく、余剰資金でコツコツ申し込む補助戦略。
当選しても浮かれず、公募割れリスクを見て、買うかどうかを自分で決める。
これくらいの温度感が、いちばん長く続けやすいと思います。
IPO投資に参加するなら、まずは証券会社ごとの特徴を確認し、自分に合う口座を用意するところから始めるのが現実的です。
① 完全抽選方式で、資金量に関係なくチャンスがある
② 申込時に資金不要で気軽に参加できる
③ 主幹事案件の取り扱いが期待できる
④ IPOの取扱実績があり、ネット抽選の“穴場枠”としても知られる
※IPO投資には元本割れのリスクが伴いますので、投資判断はご自身の責任にてお願いいたします。
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