独身おじさんのIPO日記、今回検討するのは、ついに来ました。
「SpaceX(スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ・コーポレーション/SPCX)」です。
これは、いつもの国内IPOとは空気が違います。
普段なら、東証グロースに上場する日本企業について、事業内容、業績、需給、主幹事、仮条件、初値期待を見て、「参加」・「慎重」・「見送り」を決めていきます。
ところが、今回のSpaceXは米国IPOです。しかも、イーロン・マスク氏率いる、あのスペースXです。
宇宙ロケット。再利用可能ロケット。Starlink。衛星通信。Grok。AI。NASDAQ。ティッカーはSPCX。
名前の強さだけなら、今年どころか、近年のIPOの中でもトップクラスです。
IPO投資家でなくても、つい見に行きたくなる銘柄です。正直、ロマン枠としては強すぎます。
ただし、ここで独身おじさんは一度落ち着きたいところです。
SpaceXはすごい会社です。でも、すごい会社だからIPOで必ず儲かるとは限りません。
夢がある会社と、公開価格で買って短期で勝ちやすいIPOは別物です。
さらに、今回のSpaceXは国内IPOとは違い、米国株式IPOとしての申込みです。
1株単位で申し込める一方、為替、時差、米国市場の値動き、オプトアウト方式、NISAで申し込む場合の注意点など、いつもの日本株IPOとは違う論点があります。
今回は、SpaceX(SPCX)IPOについて、申し込むべきか、どこから申し込むべきか、初値期待はどの程度かを整理します。
なお、この記事は特定銘柄の購入を推奨するものではありません。IPOには公開価格割れ、上場後の株価下落、為替差損、抽選落選、申込後の条件変更などのリスクがあります。最終判断は、目論見書、訂正目論見書、公開価格、上場承認、各証券会社の公式案内、米国株式市場の地合いを確認して行ってください。
SpaceXってどんな会社?
SpaceXは、一言でいうと、「宇宙・衛星通信・AIをまとめて巨大インフラ化しようとしている会社」です。
目論見書上では、同社は「宇宙、コネクティビティ及びAI」にわたる将来の統合ハードウェア及びソフトウェア・インフラを構築している会社として説明されています。
国内IPOでよくある「AI SaaSです」、「人材DXです」、「製造業向けクラウドです」というレベルではありません。
宇宙です。通信です。AIです。そして全部を自社でつなげようとしています。事業セグメントは、大きく3つです。
| セグメント | 内容 | 独身おじさんの理解 |
|---|---|---|
| 宇宙 | 再利用可能ロケットの設計・製造・打ち上げ | ファルコン、スターシップなど、宇宙へのアクセスそのものを握る事業です |
| コネクティビティ | 低軌道衛星によるStarlinkの通信ネットワーク | 宇宙からインターネットを届ける、比較的収益化が見えやすい事業です |
| AI | Grok、X、AI計算基盤などを含むAIプラットフォーム | 夢は大きいですが、投資負担も大きい攻めの事業です |
今回のSpaceXをIPOとして見るうえで大事なのは、単なるロケット会社ではないということです。
昔のイメージなら、「SpaceX=ロケットを飛ばす会社」です。
でも今は、「Starlinkという衛星通信の巨大ネットワーク」を持っています。
さらに、AI事業まで抱えています。目論見書上も、宇宙・コネクティビティ・AIの3セグメントで整理されています。
この構造を見ると、SpaceXは「宇宙開発企業」というより、「宇宙インフラ企業+衛星通信企業+AI企業」として見る方が近いです。
ただし、ここが難しいところです。事業テーマは最強です。一方で、「設備投資も研究開発費も桁違い」です。
普通の国内IPOの感覚で「売上が伸びているから良い」、「赤字だから悪い」と単純には見られません。
SpaceX IPOの基本情報
まず、今回のIPO概要を整理します。
目論見書では、国内募集の取扱会社として、みずほ証券、楽天証券、SBI証券が記載されています。
また、国内募集に係る募集金額は20億米ドルから25億米ドル、円換算で約3,178億円から約3,972億円とされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | Space Exploration Technologies Corp. |
| 日本語表記 | スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ・コーポレーション |
| ティッカー | SPCX |
| 上場市場 | NASDAQ予定 |
| 上場日予定 | 2026年6月12日 |
| 仮条件 | 1株あたり135米ドル |
| 申込単位 | 1株単位 |
| 国内募集規模 | 20億〜25億米ドル |
| 日本における取扱会社 | みずほ証券、楽天証券、SBI証券 |
| 代表者 | イーロン・マスク氏 |
今回の大きな特徴は、「1株単位で申し込めること」です。
国内IPOだと100株単位が基本です。たとえば公開価格1,000円なら10万円、2,000円なら20万円、3,000円なら30万円が目安になります。
一方、今回のSpaceXは、仮条件が1株あたり135米ドルと案内されています。
為替を1ドル160円前後で見るなら、1株あたり約2.1万円程度です。
もちろん為替レート次第で円換算額は変わりますが、1株単位で申し込めるため、資金負担は意外と軽いです。
これは個人投資家にとって大きいです。ロマン枠として、1株だけ申し込む。NISA枠で少額だけ狙う。米国IPOの経験として参加する。こういう形が取りやすいです。
ただし、1株単位で買えるから安全というわけではありません。
上場後に株価が大きく下がれば損失は出ます。米国株なので為替も動きます。
さらに、国内募集の発行価格等は今後訂正される可能性があるとされています。
雰囲気で突撃するのではなく、最終条件を確認する必要があります。
SBI証券・楽天証券・みずほ証券の申込方針
今回の日本における募集の取扱会社としては、目論見書上、「みずほ証券」、「楽天証券」、「SBI証券」が記載されています。
ただし、現時点で個人投資家向けに申込方法・申込期間・決済方法などを具体的に確認しやすいのは、「楽天証券とSBI証券」です。
SBI証券では、購入申込期間が2026年6月5日から6月11日10時59分まで、申込株数単位は1株単位、仮条件は1株あたり135米ドル、決済方法は米ドルのみと案内されています。
楽天証券では、2026年6月5日から6月12日6時までブックビルディング申込受付、NASDAQ上場予定、ティッカーSPCX、申込単位1株単位と案内されています。
また、購入時手数料0円、当該為替交換にかかる為替手数料0、抽選結果発表は6月12日9時30分頃とされています。
| 項目 | SBI証券 | 楽天証券 | みずほ証券 |
|---|---|---|---|
| 取扱い | 米国株式IPOとして取扱い | 米国株式IPOとして取扱い | 目論見書上の取扱会社 |
| 申込期間 | 2026年6月5日〜6月11日10:59まで | 2026年6月5日〜6月12日6:00まで | 公式案内・取引画面・窓口で要確認 |
| 申込単位 | 1株単位 | 1株単位 | 要確認 |
| 決済方法 | 米ドル決済のみ | 日本円で購入可能と案内 | 要確認 |
| NISA | NISA口座での購入申込み可能 | NISA成長投資枠・特定口座・一般口座などの案内あり | 要確認 |
| 特徴 | SBIハイパー預金残高10万円以上で追加抽選対象の案内あり | 購入時手数料0円、購入時の為替手数料0円の案内あり | ネット取引での一般個人向け申込可否は確認が必要 |
SBI証券は、「米ドル決済のみ」という点が大きいです。
つまり、申し込むには米ドルの買付余力を用意する必要があります。
円のまま置いているだけでは足りません。外貨決済に慣れていない人は、ここで少しハードルがあります。
一方で、SBI証券ではSBIハイパー預金残高10万円以上で当選確率アップの案内が出ています。
IPO株の購入申込みをした人を対象に抽選し、その後、当選・補欠当選とならなかった人のうち条件を満たした人へ追加抽選を行うという説明です。
楽天証券は、「日本円で購入できる」点を前面に出しています。購入時手数料0円、購入時の為替手数料0円も魅力的です。
ただし、楽天証券でも上場後に円貨決済で売買を行う場合は、通常の為替手数料がかかるとされています。
ここは勘違いしない方がいいです。購入時は手数料面で魅力的に見えても、売却時や上場後取引には別のコストがあり得ます。
みずほ証券については、取扱会社として目論見書に記載されていますが、ネット取引での申込可否や具体的な申込ルールは、みずほ証券の公式案内、取引画面、担当窓口で確認してください。
国内IPOと何が違うのか
今回のSpaceXは、いつもの国内IPOとは違います。ここを理解していないと、かなり危ないです。
国内IPOなら、だいたい次のような流れです。
「仮条件決定 ⇒ ブックビルディング ⇒ 公開価格決定 ⇒ 購入申込 ⇒ 上場 ⇒ 初値」。
一方、今回のSpaceXは、米国株式IPOです。国内の証券会社を通じて、海外市場に上場する株式に申し込む形です。
しかも、SBI証券や楽天証券の案内を見ると、国内IPOとは違うルールがあります。
SBI証券では、条件決定後に自動購入辞退可能期間があるオプトアウト方式が案内されています。
購入取消を希望する場合は、所定の期間内に手続きする必要があります。
楽天証券でも、当選した場合、購入取消を行わなければ自動的に購入される旨が案内されています。
これは、国内IPOの「当選後に購入申込をする」感覚とは少し違います。
| 違い | 国内IPOの感覚 | SpaceX IPOの注意点 |
|---|---|---|
| 単位 | 100株単位が基本 | 1株単位で申込可能 |
| 通貨 | 円建て | 米ドル・円貨決済・為替の確認が必要 |
| 市場 | 東証など国内市場 | NASDAQ予定 |
| 抽選後の流れ | 当選後に購入申込することが多い | 購入取消しなければ自動購入となる方式に注意 |
| 値動き | 日本時間の国内市場 | 米国市場の時間帯で値動きする |
| リスク | 株価変動中心 | 株価変動に加え、為替リスクもある |
国内IPOと同じノリで申し込むと、あとで「あれ?」となる可能性があります。
特に注意したいのは、次の3つです。
- 為替
- オプトアウト
- NISAで申し込む場合の扱い
米国株IPOは、日本株IPOとは違う別競技です。同じIPOという名前でも、ルールが違います。
業績はどうか?
SpaceXの業績は、一言でいうと、「売上は巨大に伸びているが、利益はかなり荒い」です。
目論見書によると、営業活動から生じた正味現金は2023年45.20億米ドル、2024年57.76億米ドル、2025年67.85億米ドルと増えています。
一方で、投資活動に使用した正味現金は2025年に195.75億米ドル、2026年第1四半期だけでも167.24億米ドルとなっています。
つまり、SpaceXは「稼いでいない会社」ではありません。
でも、それ以上に「投資している会社」です。そして、この投資額が普通ではありません。
設備投資も巨大です。目論見書では、2025年の設備投資合計は207.37億米ドル、2026年第1四半期だけでも101.07億米ドルとされています。
特にAIセグメントの設備投資は、2025年127.27億米ドル、2026年第1四半期77.23億米ドルと大きな金額です。
| 項目 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年1Q |
|---|---|---|---|---|
| 営業活動から生じた正味現金 | 4,520百万米ドル | 5,776百万米ドル | 6,785百万米ドル | 1,047百万米ドル |
| 投資活動に使用した正味現金 | △4,867百万米ドル | △10,796百万米ドル | △19,575百万米ドル | △16,724百万米ドル |
| 設備投資合計 | 4,415百万米ドル | 11,163百万米ドル | 20,737百万米ドル | 10,107百万米ドル |
これは、普通のIPOとはかなり違います。
国内IPOでよくある「売上20億円、営業利益3億円、成長率がどうか」という話ではありません。
桁が違います。スケールも違います。その分、リスクも違います。
「この投資が将来の独占的インフラになるのか」、それとも「投資負担が重すぎるのか」、ここが投資判断の分かれ目です。
セグメント別に見ると、Starlinkがかなり重要
SpaceXを理解するうえで、セグメント別に見ることはかなり大事です。
SpaceXというとロケットの会社に見えます。
でも、投資家目線では、「Starlinkを中心とするコネクティビティ事業」がかなり重要です。
目論見書やSBI証券の会社概要では、SpaceXは宇宙、コネクティビティ、AIの3セグメントを運営していると説明されています。
SBI証券の案内では、コネクティビティ・セグメントについて、低軌道にある数千のStarlink衛星を利用した世界規模の高速・低遅延ブロードバンド・ネットワークを運営し、消費者、企業、政府顧客に通信環境サービスを提供していると説明されています。
| セグメント | 見るべきポイント |
|---|---|
| 宇宙 | ロケット打ち上げ、再利用技術、宇宙輸送インフラとしての競争力 |
| コネクティビティ | Starlinkの加入者数、提供国、収益性、通信インフラとしての成長性 |
| AI | Grok、X、AI計算基盤への投資が将来収益につながるか |
SpaceXというと、どうしてもロケットのイメージが先に来ます。
でも、上場後の投資家が注目するのは、ロケットの発射映像だけではないはずです。
- Starlinkがどこまで伸びるのか
- AI投資がどこまで収益化するのか
- 宇宙事業がどこまでコストを下げられるのか
この3つを見ないと、SpaceXは判断しにくいです。特にFIRE目線では、ロマンだけで買うのは危険です。
ロケットが上がる映像は格好いいです。でも、株価を支えるのは、最終的には収益力と成長期待です。
プラス材料
SpaceX IPOのプラス材料は、かなり強いです。
| プラス材料 | 内容 |
|---|---|
| 知名度が圧倒的 | SpaceX、イーロン・マスク、Starlinkという名前の強さがあります |
| 事業テーマが強い | 宇宙、衛星通信、AIという投資家が好みやすいテーマがそろっています |
| 営業キャッシュフローが大きい | 営業活動から生じた正味現金は2025年に67.85億米ドルあります |
| Starlinkの存在感 | コネクティビティ事業が通信インフラとして成長期待を持たれやすいです |
| 1株単位で申し込める | 個人でも少額から参加しやすいです |
| NISAで申込可能な証券会社がある | SBI証券ではNISA口座での購入申込み可能と案内されています |
| 話題性が強い | 上場時の注目度はかなり高いと考えられます |
特に、「知名度とテーマ性は圧倒的」です。これは国内IPOの小型グロース銘柄とは違います。
投資家だけでなく、一般ニュースでも注目されやすい銘柄です。
米国株投資家、AI投資家、宇宙関連テーマ投資家、イーロン・マスク銘柄に関心がある人、Starlinkに期待する人。
幅広い層が見に来ます。初値という意味では、人気化しやすい条件はそろっています。
マイナス材料
一方で、マイナス材料もはっきりしています。
| マイナス材料 | 内容 |
|---|---|
| 投資負担が巨額 | 宇宙、コネクティビティ、AIへの設備投資が非常に大きいです |
| 為替リスクがある | 円高になると円換算の損失が出る可能性があります |
| 米国株IPO特有の値動き | 上場直後のボラティリティが大きくなりやすいです |
| 条件変更リスク | 発行価格等は今後訂正される可能性があります |
| 期待先行リスク | 知名度が高すぎる分、公開価格に期待が織り込まれやすいです |
| オプトアウト方式の注意 | 当選後、購入取消をしないと自動購入となる点に注意が必要です |
| NISAでの注意点 | NISAで買って値下がりしても損益通算はできません |
一番怖いのは、やはり「有名すぎるIPO」です。有名だから上がる。これは一面では正しいです。
でも、「有名だから高く値付けされる可能性」もあります。
「みんな欲しい」と思っているものは、最初から高い値段がつきやすい。これはIPOでも同じです。
さらに、「SpaceXは投資負担がかなり大きい会社」です。
営業キャッシュフローが大きくても、設備投資も巨大です。これは、将来の成長に向けた投資とも言えます。
でも、FIRE目線では無視できません。FIRE資産は、ロマンだけで守れません。
初値期待は?
初値期待は、個人的には「A寄りのB+」です。
ただし、いつもの国内IPOのA評価とは意味が違います。SpaceXは、「知名度とテーマ性だけならS級」です。
でも、巨額投資・為替・米国IPO・条件変更リスクを考えると、無条件に「全力A」とは言いにくいです。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 知名度 | S |
| テーマ性 | S |
| 売上・事業規模 | A |
| 利益安定性 | C |
| 投資負担 | C |
| 需給・人気 | A〜S |
| 為替リスク | 注意 |
| 初値期待 | A寄りのB+ |
公開価格135米ドルを前提にした場合、地合いが良ければ初値は公開価格を上回る可能性が十分あると思います。
ただし、これは「必ず爆上げ」という意味ではありません。
SpaceXほどの大型・有名案件になると、公開価格の時点でかなり期待が織り込まれている可能性があります。
さらに、米国株式市場の地合い、AI株の温度感、金利、為替、上場承認、最終発行価格、オファリング規模によって見方は変わります。
国内小型IPOのように、「吸収金額が軽いから初値2倍」という発想では見ない方がいいです。
SpaceXは、初値妙味というより、「世界的な大型テーマ株を公開価格で買えるかもしれないイベント」として見る方が近いです。
独身おじさんの結論
結論です。「SpaceX(SPCX)IPOは参加」。ただし、「全力ではなく、ロマン枠として少額参加」です。
| 判断項目 | 結論 |
|---|---|
| 申込判断 | 参加 |
| 期待値 | A寄りのB+ |
| 初値妙味 | 人気化期待はあるが、公開価格織り込みにも注意 |
| 主な申込先 | SBI証券・楽天証券・みずほ証券を確認 |
| FIRE目線 | 主力資産ではなく、IPO補助戦略・ロマン枠 |
| 注意点 | 為替、巨額投資、米国IPOルール、オプトアウト方式 |
これは、申し込まないと後悔しそうなIPOです。
ただし、当たったら人生が変わると期待しすぎるのも危険です。
FIRE目線では、SpaceXは守りの資産ではありません。
オルカンでもありません。生活防衛資金でもありません。高配当株でもありません。
これは、完全にロマン枠です。しかも、かなり強いロマン枠です。
だから、申し込むなら、生活資金を削らず、NISA枠を圧迫しすぎず、米ドルや為替のリスクも理解したうえで、少額で参加するのが現実的です。
1株単位で申し込めるなら、独身おじさんとしてはありがたいです。
宝くじよりは事業実体があり、テーマ株よりは本物感があります。
でも、ロケットは上がっても、株価が必ず上がるとは限りません。ここは忘れないようにしたいところです。
どこから申し込む?
今回の申込先は、国内IPOと違ってかなり絞られています。
日本における募集の取扱会社として、みずほ証券、楽天証券、SBI証券が記載されています。
個人投資家目線では、「SBI証券と楽天証券」が特に使いやすいと思います。
| 証券会社 | 方針 |
|---|---|
| SBI証券 | 米ドル決済に対応できるなら申込候補です。NISA申込可能、1株単位、SBIハイパー預金残高による追加抽選の案内があります |
| 楽天証券 | 円貨決済で申し込める点が分かりやすいです。購入時手数料0円、購入時の為替手数料0円の案内もあります |
| みずほ証券 | 目論見書上の取扱会社です。ただし、ネット取引での一般個人向け申込可否や詳細ルールは、公式サイト・取引画面・窓口で確認したいところです |
「SBI証券は、米ドル決済のみ」です。すでに米ドルを持っている人や、米国株投資に慣れている人には使いやすいかもしれません。
一方で、外貨入金や為替取引が面倒な人には少しハードルがあります。
「楽天証券は、日本円で購入できる」と案内されている点が分かりやすいです。
購入時手数料0円、購入時為替手数料0円も魅力的です。
ただし、上場後に売却する際の為替手数料や、米国株式取引のルールは必ず確認が必要です。
みずほ証券については、取扱会社として記載されていますが、ネット取引で申し込めるか、店頭・担当者経由になるのか、抽選ルールや資金拘束がどうなるのかは、みずほ証券の公式案内で確認するのが安全です。
IPOは申し込むだけで終わりではありません。当選確認。購入取消の要否。保有反映。売却タイミング。為替。NISAか特定口座か。ここまで管理する必要があります。
今回のSpaceXは、いつもの日本株IPOよりも、少し管理が難しいです。
その意味では、複数口座から無理に全部突撃するより、まずは自分が管理できる証券会社から申し込むのがいいと思います。
NISAで申し込むべきか?
「SBI証券では、NISA口座での購入申込みが可能」と案内されています。これはかなり気になります。
SpaceXのような銘柄をNISAで買えたら、もし大きく上がったときの利益が非課税になります。夢があります。
ただし、NISAで買う場合は注意が必要です。
NISAは利益が非課税になる一方で、「損失が出ても損益通算できません」。
SpaceXが公開価格を下回り、その後も下落した場合、NISAで買っていると損失を税務上活かせません。
また、新NISAの成長投資枠は有限です。その枠をSpaceXに使うべきか。
オルカンやS&P500、国内株、高配当株、ETFより優先すべきか。ここは冷静に考えたいところです。
FIRE目線では、NISA枠は貴重です。
SpaceXをNISAで買うなら、完全に夢枠として割り切るべきだと思います。
- 新NISAの中心は、長期・分散・低コストの資産形成
- SpaceXは、そこに少しだけ乗せるロマン枠
この位置づけを崩さない方がいいです。
FIRE目線でどう見るか
SpaceX IPOは、FIREを目指す独身おじさんにとって、かなり誘惑が強い銘柄です。
なぜなら、夢があるからです。会社員生活に疲れていると、こういう銘柄に惹かれます。
地球を飛び出すロケット。世界中をつなぐStarlink。AI計算基盤。イーロン・マスク。NASDAQ。SPCX。
これだけ並ぶと、現実の満員電車や会社の会議が急に小さく見えます。
でも、「FIRE投資では、夢と生活費を混ぜすぎると危険」です。
SpaceXは、守りの資産ではありません。生活防衛資金ではありません。老後の基礎資産でもありません。
IRE資産の土台にする銘柄ではありません。使うなら、あくまで補助戦略です。
当たれば嬉しい。外れても気にしない。公開価格割れしても生活は壊れない。上がっても、すぐに人生を変えた気にならない。この距離感が大事です。
IPOは、FIRE資産形成の主役ではありません。主役は、生活費管理、新NISA、長期分散、現金比率です。
SpaceXは、そこに乗せるロマンです。ロマンは大事です。でも、ロマンに家計のハンドルを握らせてはいけません。
まとめ
「SpaceX(SPCX)IPOは、今年最大級に注目される可能性のあるIPO」です。
宇宙。Starlink。AI。イーロン・マスク。NASDAQ。1株単位。SBI証券と楽天証券からの申込み。
これだけで、個人投資家の関心を集めるには十分です。
一方で、冷静に見るべき点も多いです。
- 投資活動に使用する現金が巨額
- 設備投資が非常に大きい
- 米国株なので為替リスクがある
- 国内IPOとは申込ルールが違う
- 購入取消をしないと自動購入となる方式に注意が必要
- 公開価格に期待が織り込まれている可能性もある
だから、石橋を叩いて叩いて渡らない慎重派の独身おじさんの結論はこうです。
「参加」。ただし、「全力ではなく、少額ロマン枠」として考える。
- SBI証券で米ドル決済に対応できるなら確認
- 楽天証券で円貨申込みの分かりやすさを重視するなら確認
- みずほ証券の口座があるなら、公式案内で申込可否を確認
- ただし、生活資金を削ってまで申し込まない
- 新NISAの中心枠を全部これに使わない
SpaceXはすごい会社です。でも、FIREを目指す独身おじさんにとって、すごい会社に全力投資することが正解とは限りません。
ロケットは空へ向かいます。Starlinkは世界をつなぎます。AIは未来を変えるかもしれません。
でも、独身おじさんのFIRE計画は、まず自分の生活費と現金比率を守るところからです。
そのうえで、「1株の宇宙への切符に申し込む」、それくらいの距離感なら、SpaceX IPOはかなり面白い案件だと思います。
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