独身おじさんのIPO日記、今回検討するのは「株式会社KOMPEITO(618A)」です。
KOMPEITOという社名だけを見ると、金平糖を作っている会社なのかなと思ってしまいます。
でも、「OFFICE DE YASAI(オフィスでやさい)」と聞けば、見たことがある人もいるのではないでしょうか。
オフィスに冷蔵庫や冷凍庫を設置し、サラダ、フルーツ、惣菜、お弁当などを届ける「設置型健康社食」を展開している会社です。
従業員は原則1品100円から利用でき、社員食堂を設けるほどの規模ではない企業でも、比較的導入しやすい福利厚生サービスになっています。
目論見書では、冷蔵のサラダ・フルーツから冷凍のお弁当・惣菜までをオフィスに「置き型」で提供する仕組みとして説明されています。
IPOとして見ると、今回かなり面白い案件です。
2026年8月期第3四半期末時点で、本契約社数は6,644社。
ARRは89.2億円。月次定期解約率は直近12か月平均で1.1%。
さらに2026年8月期第3四半期累計では、それまで続いていた赤字から一気に黒字転換しました。
ここだけ見ると、「成長している福利厚生サブスク企業が黒字化してIPO」という、かなり魅力的な案件に見えます。
ところが、IPO需給を見ると話が変わります。
公募はわずか50,000株。それに対して売出は4,139,300株。
さらにオーバーアロットメントによる売出が628,200株あります。
つまり今回は、「新株を大量発行して成長資金を集めるIPO」というより、「既存株主の売出色がかなり強いIPO」です。
しかも上場前時点では、ベンチャーキャピタルやその他の投資ファンド等が発行済株式の約66%を保有しています。
会社自身も、上場後にこれら投資ファンドが株式を売却した場合、需給バランスが崩れて株価へ悪影響を及ぼす可能性をリスクとして挙げています。
KOMPEITO(618A)は、一言でまとめるなら、「業績はかなり良い。でもIPO需給はかなり重い」案件です。
今回は、KOMPEITO(618A)IPOについて、初値はいくらになりそうか、公募割れリスクはどの程度か、事業内容、業績、公開規模、売出比率、VC、ロックアップ、幹事証券まで、40代独身おじさんのFIRE目線で整理します。
- KOMPEITO(618A)IPOの結論
- KOMPEITO IPOの初値予想
- KOMPEITOってどんな会社?
- 契約6,644社・ARR89.2億円|サブスクKPIはかなり強い
- 42年ぶりの食事補助非課税枠引き上げも追い風
- KOMPEITO(618A)IPOの基本情報
- 公募・売出・吸収金額|とにかく売出が多い
- 公開比率も約49%|初値高騰にはやや不利
- 公募で会社に入る資金は意外と少ない
- 主幹事・幹事証券
- KOMPEITOの業績|売上急成長から黒字転換
- 想定価格1,560円は割高なのか?
- KOMPEITO IPOのプラス材料
- KOMPEITO IPOのマイナス材料・注意点
- ロックアップ|公開価格1.5倍が一つの目安
- 公募割れリスクは低~中程度と予想
- 独身おじさんの最終判断
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KOMPEITO(618A)IPOの結論
最初に、独身おじさんの結論です。
KOMPEITO(618A)IPOは、「参加。ただし初値高騰は期待しすぎない」で考えます。
| 判断項目 | 評価 |
|---|---|
| 申込判断 | 参加 |
| 期待値 | B前後 |
| 初値妙味 | 中程度 |
| 公募割れリスク | 低~中程度 |
| 事業の分かりやすさ | 高い |
| テーマ性 | 福利厚生、健康経営、設置型社食、サブスク |
| 業績 | 売上急成長、直近黒字転換 |
| 需給 | 重い |
| 最大のプラス材料 | 高成長+黒字転換+強いサブスクKPI |
| 最大の注意点 | 公募5万株に対して売出413万株超 |
私はこれは「見送りではなく参加寄り」です。
理由は、公開規模や売出の多さは明確なマイナスですが、それをある程度補えるだけの業績成長があります。
一方で、自動運転やAIのようにテーマ人気だけで需給の重さを吹き飛ばすタイプのIPOでもありません。
そのため、初値2倍を狙うIPOではなく、「黒字転換した高成長企業を、重い需給込みで評価するIPO」という位置付けで見ます。
KOMPEITO IPOの初値予想
想定発行価格は1,560円です。現時点では、次のように初値を予想します。
| 地合い | 初値予想 | 見方 |
|---|---|---|
| 弱い地合い | 1,450円~1,600円 | 売出の多さと公開規模が意識され、公募近辺まで押される展開 |
| 通常地合い | 1,650円~1,850円 | 高成長・黒字転換が評価される一方、重い需給が上値を抑える展開 |
| 強い地合い | 1,900円~2,200円 | 業績、サブスク成長、福利厚生テーマへの評価が強まる展開 |
私の中心イメージは、「1,700円~1,850円前後」です。
想定価格1,560円に対して、おおむね1割前後の上昇から、強ければ2割程度の上昇を中心に考えています。
もちろん、仮条件が想定価格から大きく変われば初値予想も修正します。
今回の初値を左右するのは、「高成長・黒字転換というプラス材料」と、「OA込み約75億円規模の公開株を市場が吸収できるかという需給」の綱引きです。
初値が何倍にもなるような軽量IPOではありません。ただ、売上成長と黒字化を見ると、公募割れを前提に最初から見送るほど弱い案件でもないと思います。
KOMPEITOってどんな会社?
KOMPEITOは、一言でいうと、「設置型健康社食のサブスク企業」です。
主力サービスは「OFFICE DE YASAI(オフィスでやさい)」。
オフィスに専用の冷蔵庫や冷凍庫を設置し、健康的な食品を定期的に届けます。
冷蔵プランではサラダやフルーツなど、冷凍プランでは惣菜やお弁当などを提供し、2026年8月期第3四半期末時点では冷蔵・冷凍を合わせて毎月約160品のラインナップがあります。
普通の社員食堂なら、厨房、場所、人員、運営費などが必要です。
オフィスでやさいなら、冷蔵庫・冷凍庫を設置することで、小規模な事業所でも社食に近い福利厚生を導入できます。
つまり、「社員食堂を作るほどではない。でも従業員に食事補助は提供したい」という企業にとって、かなり分かりやすいサービスです。
しかも地方展開も進んでいます。2026年8月期第3四半期末時点の本契約社数6,644社のうち、会社定義による地方比率は62%です。
東京のIT企業だけが使う福利厚生ではなく、地方企業にも広げられることは成長余地として面白いところです。
契約6,644社・ARR89.2億円|サブスクKPIはかなり強い
KOMPEITOで特に評価したいのが、サブスクKPIです。
| KPI | 実績 |
|---|---|
| 本契約社数 | 6,644社 |
| 月次サブスク売上高 | 約7.5億円 |
| ARR | 約89.2億円 |
| 顧客当たり年間売上(ARPU) | 134万円/年 |
| 平均月次解約率 | 1.1% |
| 月次サブスク売上 | 69か月連続増収 |
2026年5月時点で、本契約社数は6,644社、月次サブスク売上は約7.5億円。
さらに月次サブスク売上は「69か月連続増収」となっています。
そして直近12か月平均の月次解約率は「1.1%」、ARRは「89.2億円」です。ここはかなり強いです。
IPO企業では、「将来○兆円市場です」という巨大なTAMばかりが強調される案件もあります。
でもKOMPEITOの場合、「すでに契約企業が積み上がり、継続的な収益として数字に出ている」ところが分かりやすい。
もちろんARR89.2億円は会計上の年間売上高そのものではありません。足元の定期収益を年換算した指標です。
それでも、単なる将来予想ではなく、現時点の事業規模を確認する材料としては有用です。
42年ぶりの食事補助非課税枠引き上げも追い風
KOMPEITOには制度面でも追い風があります。
目論見書では、企業が従業員へ提供する食事の現物支給について、所得税の非課税限度額が2026年4月から、「月額3,500円 → 7,500円」へ引き上げられたことを市場環境として挙げています。
42年ぶりの見直しです。物価高、人手不足、人材定着、健康経営。
こうした課題を抱える企業にとって、食事補助は比較的分かりやすい福利厚生です。
給与を大幅に上げる。社員食堂を新設する。大規模な福利厚生設備を作る。
こうした施策と比べると、設置型社食は導入のハードルを下げやすい。
そのため今回の制度変更は、「食事補助という福利厚生そのものへの関心が高まりやすい」という意味で、KOMPEITOには追い風になりそうです。
KOMPEITO(618A)IPOの基本情報
KOMPEITO(618A)IPOの基本情報は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社KOMPEITO |
| 証券コード | 618A |
| 上場市場 | 東証グロース |
| 上場日 | 2026年9月11日 |
| 仮条件決定日 | 2026年8月26日 |
| ブックビルディング期間 | 2026年8月27日~9月2日 |
| 発行価格決定日 | 2026年9月3日 |
| 購入申込期間 | 2026年9月4日~9月9日 |
| 申込単位 | 100株 |
| 想定発行価格 | 1,560円 |
| 想定必要資金 | 15.6万円 |
| 主幹事 | SBI証券 |
想定発行価格1,560円なので、100株なら必要資金は15万6,000円です。個人投資家でも申し込みやすい金額です。ただし、「必要資金15.6万円 = 需給が軽い」という意味ではありません。
今回のIPOで最も重要なのは、むしろ公開株数です。
公募・売出・吸収金額|とにかく売出が多い
公募、売出、オーバーアロットメントを整理します。
| 区分 | 株数 | 想定価格1,560円ベースの金額 |
|---|---|---|
| 公募 | 50,000株 | 約0.78億円 |
| 売出 | 4,139,300株 | 約64.6億円 |
| オーバーアロットメント | 628,200株 | 約9.8億円 |
| 合計 | 4,817,500株 | 約75.2億円 |
公募5万株に対して、売出413万9,300株。これは今回、絶対に見ておきたい数字です。
公募と売出だけを比べると、「売出は公募の80倍以上」あります。
公開株数全体のうち、新株発行は約1%しかありません。
そのため、「既存株主の換金色がかなり強いIPO」と見られる可能性があります。
目論見書上でも、売出の一部は欧州・アジアを中心とする海外投資家へ販売される予定で、海外販売株数は需要状況を踏まえて価格決定日に決まります。
したがって、「約75億円を国内個人投資家だけで全部受け止めるIPOではありません」。
海外機関投資家から強い需要が入れば、公開規模の重さは多少緩和されます。
逆に海外需要が弱ければ、この公開株数の多さが初値を抑える可能性があります。
公開比率も約49%|初値高騰にはやや不利
上場前の発行済株式数は984万8,300株です。
ここへ公募5万株を加えると、上場時の発行済株式数は約989万8,300株になります。
OA込み公開株数481万7,500株を比較すると、「公開比率は約48.7%」です。
つまり、上場時点で会社の株式のほぼ半分に相当する規模が公開される計算になります。
IPOの初値という意味では、これは決して軽い需給ではありません。
初値が大きく跳ねやすいのは一般に、公開株数が少なく、買いたい投資家に対して売る株式が少ない案件です。
KOMPEITOは逆で、かなり多くの株式が市場へ供給されます。
今回、「会社は面白い。でも初値2倍は期待しない」と見ている最大の理由がここです。
公募で会社に入る資金は意外と少ない
今回もう一つ面白いのが資金使途です。
想定価格ベースで、会社へ入る公募増資の手取概算額は約6,176万円。
この資金は、OFFICE DE YASAIの導入拠点拡大に向け、地方銀行などの提携金融機関による紹介活動を強化する地域での広告宣伝費に充当する予定です。
つまり、約75億円規模のIPOだからといって、KOMPEITOが75億円を調達するわけではありません。
「大半は既存株主による売出」です。この違いは、今回のIPOを見るうえでかなり重要だと思います。
主幹事・幹事証券
KOMPEITO IPOの主幹事は、SBI証券です。
目論見書で確認できる引受証券会社は以下のとおりです。
| 区分 | 証券会社 |
|---|---|
| 主幹事 | SBI証券 |
| 幹事証券 | 九州FG証券 |
| 幹事証券 | 静銀ティーエム証券 |
| 幹事証券 | 中銀証券 |
| 幹事証券 | 西日本シティTT証券 |
| 幹事証券 | 八十二証券 |
| 幹事証券 | ひろぎん証券 |
| 幹事証券 | 松井証券 |
| 幹事証券 | マネックス証券 |
まずは主幹事のSBI証券が最優先です。そのうえで、ネットから申し込みやすいマネックス証券と松井証券も確認したい案件です。
マネックス証券はIPOの抽選配分が完全平等抽選なので、資金量にかかわらず抽選機会を持ちたい個人投資家には相性のよい証券会社です。
松井証券はIPO抽選時の事前入金が不要なので、複数のIPOへ申し込む際に資金拘束をできるだけ抑えたい人には確認しやすい証券会社です。
▶ 抽選時の事前入金不要。KOMPEITO IPOに備えて松井証券の取扱を確認する今回のように公開株数が多いIPOは、小型IPOに比べれば当選機会が増える可能性があります。
ただし、「当たりやすいIPO」と「儲かりやすいIPO」は別です。
「当選株数が多いということは、それだけ上場日に市場が吸収しなければならない株式も多い」、ここはセットで見たいところです。
KOMPEITOの業績|売上急成長から黒字転換
業績はKOMPEITO IPOのかなり強い部分です。
| 決算期 | 売上高 | 経常利益・損失 | 純利益・損失 |
|---|---|---|---|
| 2024年8月期 | 約31.0億円 | △約4.6億円 | △約4.7億円 |
| 2025年8月期 | 約57.4億円 | △約2.5億円 | △約1.6億円 |
| 2026年8月期3Q累計 | 約70.5億円 | 約6.7億円 | 約5.5億円 |
2025年8月期の連結売上高は57.4億円。前年同期比85.0%増です。
経常損失は約2.5億円、純損失は約1.6億円まで縮小しました。
そして2026年8月期第3四半期累計では、売上高約70.5億円、営業利益約6.7億円、経常利益約6.7億円、親会社株主に帰属する四半期純利益約5.5億円まで改善しています。
つまり、「前年通期売上を9か月で上回りながら黒字化」しています。これはかなり大きいです。
2024年8月期は4億円台の赤字。2025年8月期も赤字。
そこから2026年8月期第3四半期累計で、5億円を超える純利益まで出ています。
今回のKOMPEITOは、「将来黒字化するかもしれない赤字グロースIPO」ではありません。
すでに足元で利益が出始めています。ここは初値を支える重要な材料になると思います。
想定価格1,560円は割高なのか?
想定価格1,560円で、上場後の発行済株式数を約989万8,300株とすると、想定時価総額は、「約154億円」です。
2025年8月期売上高57.4億円に対するPSRは、ざっくり、「約2.7倍」です。
さらに2026年8月期第3四半期累計の売上高70.5億円を単純に12か月換算すると約94億円になります。この数字で見れば、売上高倍率は、「約1.6倍」です。
また、2026年8月期第3四半期累計の1株当たり四半期純利益は「56.35円」です。
これを機械的に12か月換算すると約75円。想定価格1,560円に対するPER相当は、「約21倍」です。
もちろん、これは会社が公表した通期業績予想ではありません。
第4四半期の季節性や追加費用などを考慮していない単純計算なので、参考値にすぎません。
それでも、「売上だけ伸びていて利益が出ていないIPO」とはかなり違います。
現在の成長率と利益水準がある程度続くのであれば、想定価格1,560円だけを見て極端に割高とは感じにくいです。
ここは公開規模の重さを多少打ち消すプラス材料だと思います。
KOMPEITO IPOのプラス材料
プラス材料を整理します。
| プラス材料 | 内容 |
|---|---|
| 売上成長が強い | 2025年8月期は前年比85%増 |
| 直近黒字転換 | 2026年8月期3Q累計で純利益約5.5億円 |
| 契約社数が増加 | 本契約社数6,644社 |
| サブスク収益が強い | ARR89.2億円、月次売上69か月連続増 |
| 解約率が低い | 直近12か月平均月次解約率1.1% |
| 事業内容が分かりやすい | 「オフィスでやさい」の設置型社食 |
| 制度面の追い風 | 食事補助の非課税限度額引き上げ |
| 地方展開余地 | 本契約社の地方比率62% |
個人的に一番評価したいのは、派手なテーマではなく「実績」です。
オフィス向け福利厚生は、自動運転やAIほどIPOで夢を語りやすいテーマではありません。
でも、契約社数。ARR。解約率。売上。利益。これらがかなり素直に伸びています。
KOMPEITOは、「夢で買われるIPO」より「数字で評価されるIPO」に近いと思います。
KOMPEITO IPOのマイナス材料・注意点
一方、注意点もかなり明確です。
| マイナス材料・注意点 | 内容 |
|---|---|
| 売出が非常に多い | 公募5万株に対し売出413万株超 |
| 公開規模が大きい | OA込み約75.2億円 |
| 公開比率が高い | 上場時株式数の約49%相当 |
| VC保有が多い | 上場前で投資ファンド等が約66%保有 |
| ロックアップ解除条件あり | 一部VCは90日・公開価格1.5倍で解除 |
| 物流・原材料コスト | 食品、燃料、人件費などの上昇リスク |
| オフィス需要への依存 | 出社率や働き方の変化による影響 |
会社自身も、原材料価格や燃料費、物流費、人件費などの上昇をリスクとして挙げています。
食品を実際に仕入れ、保管し、全国へ配送する会社なので、純粋なソフトウェア企業とは違います。
契約社数が増えても、食品原価、物流、人件費、配送拠点などのコストも発生します。
この点は、単純に「サブスクだから高利益率」と見ない方がよいと思います。
ロックアップ|公開価格1.5倍が一つの目安
キユーピー、鈴与など一部株主には360日、創業者や一部株主には180日のロックアップがあります。
一方、JICベンチャー・グロース・ファンド1号、ニッセイ・キャピタル系など一部の投資ファンドには、90日のロックアップがあります。
さらに、「公開価格の1.5倍以上であれば期間中でも売却可能」という条件があります。
仮に公開価格が想定価格と同じ1,560円となった場合、1.5倍は、2,340円です。
したがって、上場後に株価が大きく上昇した場合には、2,340円付近が需給面で意識される可能性があります。
もちろん、「2,340円になった瞬間、VCが全部売る」という意味ではありません。
ただし、「一部株主が売却できる条件を満たす価格帯」になるため、IPO投資家としては把握しておきたいです。
公募割れリスクは低~中程度と予想
公募割れリスクは、「低~中程度」と見ます。
| 公募割れリスクを下げる材料 | 公募割れリスクを上げる材料 |
|---|---|
| 売上が大幅成長 | 売出株数が非常に多い |
| 直近黒字転換 | 吸収金額約75億円 |
| 契約社数6,644社 | 公開比率約49% |
| ARR89.2億円 | VC保有比率が高い |
| 解約率1.1% | 一部1.5倍ロックアップ解除 |
| 福利厚生・食事補助の追い風 | グロース市場の地合いに左右される |
会社の業績だけなら、公募割れリスクはかなり低めに見てもよさそうです。問題はやはり「需給」です。
良い会社だから、初値が必ず上がるわけではありません。
OA込みで約75億円分の株式を市場が吸収しなければなりません。
そのため、仮条件が強気に設定されすぎたり、上場前にIPO・グロース株の地合いが大きく悪化した場合には、公開価格近辺や公募割れも十分あり得ると考えておきます。
独身おじさんの最終判断
最後にまとめます。
| 項目 | 判断 |
|---|---|
| 事業内容 | 分かりやすい。OFFICE DE YASAIが主力 |
| テーマ性 | 福利厚生、健康経営、設置型社食、サブスク |
| 成長性 | かなり高い |
| 業績 | 売上急成長+直近黒字転換 |
| KPI | 契約6,644社、ARR89.2億円、解約率1.1% |
| 公開規模 | OA込み約75.2億円で重め |
| 需給 | 売出中心で注意 |
| VC | 上場前保有比率が高く、1.5倍解除条件にも注意 |
| 想定価格 | 1,560円 |
| 初値予想中心 | 1,700円~1,850円前後 |
| 公募割れリスク | 低~中程度 |
| 参加方針 | 参加。ただし初値高騰を期待しすぎない |
KOMPEITO(618A)は、今回かなり面白いIPOです。
OFFICE DE YASAI。設置型社食。福利厚生。健康経営。サブスク。契約社数6,644社。ARR89.2億円。解約率1.1%。そして黒字転換。会社側だけを見ると、IPOとしてかなり魅力があります。
その一方で、「公募5万株に対して売出413万株超」。ここだけは無視できません。
つまり今回のIPOは、「業績はかなり強い。でも需給はかなり重い」、これに尽きると思います。
私は参加します。ただし、初値2倍を狙うようなIPOとは考えません。
想定価格1,560円に対して、中心予想は「1,700円~1,850円前後」。
需給の重さが嫌われれば、公募価格近辺まであり得る。このくらいの距離感で考えています。
今回はSBI証券が主幹事で、マネックス証券、松井証券も幹事に入っています。
申し込める口座から淡々と申し込む。当たれば喜ぶ。外れたら次です。
FIREを目指す独身おじさんとしては、IPOは生活資金や長期投資資金を削ってまで参加するものではありません。
でも、余裕資金の範囲で抽選へ参加しながら、業績、公開規模、売出比率、VC、ロックアップ、初値需給を見ていくのは、企業を見る練習としてもなかなか面白いです。
今回も、そんな距離感でKOMPEITO IPOに申し込みたいと思います。
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※本記事は2026年8月17日時点の公開情報および目論見書等をもとに作成しており、想定発行価格段階での評価を含みます。仮条件、公開価格、公開株数、IPO市場の状況等によって内容や判断は変わる可能性があります。
※本記事の初値レンジ、時価総額、吸収金額、PER等には、公開情報をもとにした筆者による試算・予想が含まれます。将来の株価や初値を保証するものではありません。
※本記事は特定の金融商品、IPOへの申込、株式購入または売買タイミングを推奨するものではありません。IPO投資には公募割れ、価格変動、流動性低下、上場後の急落等のリスクがあります。最新の目論見書、訂正目論見書、仮条件、公開価格、各証券会社の取扱条件等をご確認のうえ、ご自身の判断で行ってください。



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