FIRE計画迷走中の読書日記、1巻目は『爆弾』(呉 勝浩 著)です。
ダークヒーロー・スズキタゴサク、ここに誕生
「取調室で突然、爆破を予告する中年男・スズキタゴサク。
半信半疑のまま現場で爆発が起き、事態は一気に緊迫する。
次の爆発まで残された時間はわずか。警察は予告を止められるのか。」
……というのが、ネタバレしない範囲での簡単なあらすじ。
この本の何が良いって、もちろんスズキタゴサクが良い、
おじさんに刺さるダークヒーロー、ここに誕生ってところ。
おじさんは日々誰かの食い物にされ、虐げられ、でも頑張って生きている。
誰しもスズキタゴサクという無敵の人になれば、常識の外に出れば楽になれる、
けど出たら終わり、そんな葛藤の中で苦悩しているわけです。
そんな苦悩の体現者がスズキタゴサクなわけですが、刑事とのやり取り、
特に一人目の清宮刑事とのパートが、何かおじさんの鬱憤を晴らしてくれるのです。
おじさんの鬱憤を晴らしてくれる男
二人目の類家とのパートはちょっと現実離れしすぎて冷めちゃうかな。
両者ともに変わり者だと冷めちゃう感じ。
やっぱり、世間の常識を背負う清宮と常識の外にいるスズキタゴサクの
掛け合いが、何かおじさんには響くところがあるわけです。
スズキタゴサクは、ダークナイトのジョーカーと重なる。
爆破を背にした笑顔が似合うダークヒーロー。
残り10秒で爆発する、助けてヒーローって言ってる5秒前に、
急にスイッチ押しちゃう、ギリギリ到着したヒーロー呆然みたいな。
世の中は無慈悲、何で助かると思ってんの?と顔くっつけられて、
スズキタゴサクに言われてる感じが最高なので、ご一読を。
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